独占欲の自制
なんだっていいんだけど
僕は君が欲しかったんだ
この手で抱きしめたかったんだ
この目で見つめてたかったんだよ
なんだっていいんだけど
僕は誰でもよかったんだ
その手で抱きしめてほしかった
その目で見つめてほしかったんだ
君を悲しませたくない
とか言っておいて、
君が僕のことで悲しむのが
なんかちょっと嬉しかったんだ
でも
わたしは全然悲しくない
とか言って笑って、
君が僕に笑いかけるのは
やっぱ全然嬉しくなんかないな
僕は君が必要だよ
君は僕が必要?
別に付き合ってるわけじゃないし
僕はただの居候だし
いつも部屋で君の帰りを待ってる
僕と違う香水の匂い
明け方の君の髪
となりで寝たふりをする僕
僕に抱きついて眠る君
僕は君が欲しかったんだ
、
2015.0806作