運命
18歳のあのころは
世間なんてなんにもわかってなくて
ただただ20歳を夢見てた
お酒も飲めるしタバコも吸える
20歳になったときは
まだまだ子供のままだったし
世間なんてまだわかってなかったよな
親の作った料理を食べる
21歳、22歳のあのころは
毎日楽しかったっけ
お金もたくさんあったし
飲みにもたくさんいった
不安なんてさみしさなんてなかった
楽しかった
家を留守にしても
帰ってきたら
洗濯物は終わっていて
ていねいに畳まれた服たち
あたたかいごはん
湯船に浸かるお風呂
ふんわりとした布団
話しかければ返ってくる声
20代が永遠に続くのかと思っていた
そんなことありえないって
わかってるけど、
自分が30.40.50になることが
考えられなくて
心は
母親に守られた、かわいいかわいい子供のまま
いまいる現実と
あのときの過去と
楽しかった思い出と
苦しかった傷跡と
どれが、いま?
あのころの僕は
平気で人を裏切って
自分が良ければそれでよかったね
いまの僕は
なににたいしても期待しないし
欲もなくなった
これが成長というのなら
正当化できますか?
欲がなくなって
すこし楽になったかわりに
楽しいを失いました。
さみしいを失いたいのにな。
つくづくタイミングが合わないから
そうゆう運命。